思い出の音楽CDを処分する

大量にある本やCDを処分するのに何がいいかをあれこれ考えてみる。

手間を掛けることをいとわなければ、おそらくネットオークションやメルカリに一つずつ出品するのが一番高く売れるかもしれない。

しかしこれはかなり面倒臭いだろう。個人相手にオークションや買取のやりとりをするのは相当に大変だ。そんなところで無駄なストレスを感じるのは嫌だ。

「モノを可能な限り早く処分していきたい」という明確なミニマリズムの目的からすると、多少安くなっても専門業社に一括で買い取ってもらうのが手っ取り早いだろう。

そんな訳でネットを検索して口コミを調べて、比較的評判の良さそうな「買取王子」という業者に依頼してみることにした。

中古品を売るには身分証明書の登録などの手続きが必要だが、全てネット上で完結するのもよかった。早速、登録手続きを済ませて無料の段ボール箱を注文してみることに…

2日ほどで随分とコンパクトに梱包された段ボール箱が佐川急便で届いた。あれっ、イメージより少し小さくない?と思ったが、組み立ててみると丁度よい大きさだった。

これ以上大きいと、書籍などを一杯に詰めたら重すぎて運べなくなるだろう。

この箱に本やCDを詰めておくと、こちらの指定日にまた佐川急便が引き取りに来てくれる。伝票などを書く手間もなく、配送料も無料。

テレビを置いているラックの中に音楽CDを収納していたが、およそ30年分のCDコレクションである。想像していたよりはるかに大量に保管されていた。

1枚ずつ中身とケースをチェックする。この作業はかなりの時間が掛かった。 結局、比較的状態のよい音楽CDはざっと数えても250枚ほどあった。

おそらくiPhoneが発明されてなかったなら、大好きな歌手のCDを処分することなど一生考えることはなかっただろうと思う。

いくらミニマリストを目指すことを固く決意しても、さすがに全ての発売されたアルバムが揃っている「中島みゆき」と「長渕剛」のCDを買取に出すなんてあり得ないことだった。

こんなにすごい決断ができたのは、 iPhone、iPad、パソコンのiTunesに全ての音楽が保管されているからだ。実際にここ数年は家でも外でもCDで音楽を聴いたことがない。車の中でもiPhoneをBluetoothで接続して音楽を聴いている。

さらに新しいアルバムが発売されても「mora」のような音楽サイトで簡単にダウンロードして購入することが可能だ。CDを処分してもいつでも好きな時に大好きな歌手の音楽を聴くことは可能な時代なのである。

冷静にそう考えると、やはりもう音楽CDは不要なモノになってしまうのだろう。昔のレコードと同じ運命を辿っているのかもしれない。

しかしそうは言っても、数十年間も大切にしていたCDを全て段ボール箱に詰め終えて、いざ最後にガムテームで封をする瞬間は少し感傷的になった…かな。

CDが無くなったので、当然ながらオーディオ機器も不要になったので処分することに。これは古すぎて買取に出すのは無理だろう。

ラックの引き出しの中からは古いVHSのビデオテープも出てきたが、これらも古いビデオデッキと一緒に全て処分する。

今日の作業は精神的にはかなり堪えたかもしれない。

「もう後戻りできないぞ」という覚悟が強くなった。

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